幼い頃より手作業が大好きでした。
何かが頭に思い浮かんだら、その時のイメージを外に出したくて、イメージが消えてしまう前に性急にいつも何か作っていたような気がします。
民族雑貨を扱う店で働いていた時代もあったのですが、人の手が作り出すあたたかさ、美しさ、素朴さ、特に自由に作られたものを手に取ると、その作者の人の作業風景が浮かぶようでとても楽しかったのを覚えています。
アフリカの様々な民族のビーズや自然素材のジュエリーも、毎日のように本物を触り、時にはお店の社長に作り方を教えて頂いたりもしました。
ネイテイブアメリカンのジュエリーが大好きでシルバージュエリーの製作に憧れ、教室に何年か通った事もありました。
下記でご紹介している木彫りのほとんどがパロサントという香木(緑檀)を使用しているのですが、このパロサントとの出逢いが木彫りの始まりでした。
きっかけは、あるお店で小さな木片見つけ、匂いをかいだ瞬間にとても惹かれ購入したことだったのですが、その木を触っているうちに、木がなりたい形を伝えてくるような、そんな不思議な感覚を覚えました。木彫りは学校の授業で彫刻刀を手にした位だったのですが、どうしても彫りたくなり、あった彫刻刀を使って初めて小さなペンダントを作ってみました。 彫っている間中、何とも言えない香が漂います。
それから、夢中になって様々なペンダントを彫り始めました。
香木ですので、彫った際に出る削りくずも、お香として焚く事も出来ますし、アルコールでエキスを抽出してパロサントのチンキを作り、リフレッシュする為のスプレーとして使ったりもしています。
元々大好きな天然石。特に原石ですが、その他にもアンダラクリスタル、時には海辺などで拾った石や貝殻も木に嵌め込みペンダントにしたりします。
素材を選び、しばらく木や石と相談(笑)、その内に木のどこをどう彫ったらよいのかが見えてきます。
うまく説明できないのですが、アイデアが浮かんだ時=完成しているようなもので、あとは形にしてゆくだけです。
ですので、ほとんどの場合、デザインを描きません。 いきなり木に鉛筆で印をつけて彫り始めます。
下記の作品達は、ほとんどは手元を離れ大切な友人たちの胸元に着けて頂いています。
今後は不定期で作成したものをアップさせて頂き、販売できるものはその際にお知らせさせて頂きます。
母は裁縫が得意でした。ものごころついた時にはミシンを踏む母の隣に座って、ごみ箱に捨てられる布の切れ端を拾っては針と糸を使って何かを作っていました。小学校1年生の時には、父と一緒にミシンを使い、ジグザグミシンで女の子のアップリケを付けたカバンを作り、翌日に嬉しくて学校に持って行ったことを今でもはっきりと覚えています。
母がよく洋服を姉とお揃いで作ってくれていたのですが、中学生にもなると、お小遣いで好きな布を買って来ては、洋服に合わせてカバンを作ったりしていました。
生まれ育った宝塚は歌劇の町でもあったので、バレエ教室がたくさんあったのですが、私も幼い頃からバレエに通っていました。
母がバレエの発表会での衣装を頼まれ、あらゆるものを作ってくれていたのですが、白雪姫の小人の役をやった際には7人分のブーツまで作ってくれる母でした。 小道具も段ボールを台にして作ったり・・・ 目の前でどんどん出来上がってゆく作業を見て育った事は今でも自分のものづくりの原点なのだと思っています。
大人になり、様々な民族の布に魅了され、様々な布、織物、染め物を使って皮を合わせたりしてカバンを作って楽しむようにもなりました。
ある時から、古い着物や帯にも惹かれ、少しもったいないのですが、それをカバンに加工するようにもなってゆきました。
一度だけ、個展でカバンを中心としたクラフト展を開いた事もあり、注文を受けて作らせて頂いていた時期もありました。
ペンダントと同様、今後は不定期で作成したものをアップさせて頂き、販売できるものはその際にお知らせさせて頂きます。
その昔彫金で作っていたうさぎちゃん…