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森の風学園

 

福島県にある児童養護施設 森の風学園の施設長 熊田富美子さんからのお知らせです。

子供達が安心して遊ぶことの出来るグラウンド整備資金を集める為のクラウドファンディングを開始されたとのことです。

下記は富美子さんからのメッセージです。

子供達の笑顔の為にお心に留めて頂けたら嬉しいです。

 

児童養護施設「森の風学園」遊び場をつくり子どもたちに笑顔を!

 

 

ページをご覧いただきありがとうございます、熊田富美子です。

私は、平成25年に社会福祉法人ゆめみの里を立ち上げ、福島県の玉川村という自然豊かな場所で、児童養護施設森の風学園を平成26年に開園し、園長をしております。

 

 私どもの施設は、山の中に立地しているため、子どもたちが普段から自然に触れることができます。また、山の中のため冬になると寒い……など、子どもたちに不便を感じさせることもありますが、不便の中から産み出される知恵は、生きていく中で、とても大切だと思っています。

 

施設の周りは自然豊かなため、 山に登ったりして子どもたちは遊んでいます。

 

 開園してから5年目になりますが、開園当初に入所した子どもたちも中学生・高校生と成長しています。年齢に合わせて子どもたちの、遊び方も変わっていきますが、この施設には砂場やブランコなど、小学生くらいの子どもたちまでが遊ぶものしかありません。

 

 そこで、成長していく子どもたちにあった環境を用意してあげるために、バスケットゴール野球用のネットを施設内につくりたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

 

 施設に通っている子どもたちが、活き活きと遊ぶことができるように、みなさまの温かいご支援・応援のほどよろしくお願いいたします。

 

施設の子どもたちのために最後まで頑張ります!

 

 

国々によって異なる「子どもの教育」日本の子どもに必要なのは、人との温かいつながりを持てる場所でした。

 

 

私は、1999年から約2年半、「フー太郎の森基金」という支援団体の初代駐在員としてエチオピアに住んでおりました。エチオピアの水と森づくりのための支援活動をし、極貧国の子どもたちとふれあい大変すばらしい時間を過ごしました。

 

 その後日本に戻ったときに、改めて日本の子どもたちを取り巻く環境が大変なことになっていることを感じました。エチオピアでは、貧しい家庭が多く、子どもを置いて夫婦揃って出稼ぎに出ます。そのため子どもたちは、親戚や血のつながりのない地域の人たちに育てられますが、悲壮感がなく健やかに成長します。 一方で日本では、親子で一緒に暮らしてはいますが、孤立して悲壮感を感じている子どもが多くいました。虐待なども年々多くなっており、家族の温かさを感じることができないという現状を知り、ショックを受けたのです……。

 そこで、「子どもたちにとってより良い環境をつくり、子どもの親の支援もできないだろうか?」と思い立ち、いろいろと調べてみると、児童養護施設という形がこの課題感を解決していくにあたり、一番良いものだと考えがいたり、施設の開園に向けて少しずつ動き始めました。 児童養護施設の開園に向けて準備を進めていた2011年、東日本大震災が起き、災害の影響により、子どものことを考えている余裕がないといった家庭が増え、さらに施設の必要性を感じました。 それからも着々と準備を進め、たくさんの 方々からのご寄付により、201412月に「森の風学園」を開園しました。

児童養護施設に入所される子どもは、家庭や学校で問題を抱え、精神的に苦しい環境で過ごしてきた子が多いため、人と話すことを苦手とし、外に出ることも嫌がります。 しかし、「森の風学園」は自然豊かな立地のため、"雪で遊びたい""あそこの山を登ってみたい"と冒険心が芽生え、最初は外に出たがらなかった子どもたちも、自然と外に出て遊ぶようになります。そういったきっかけを通じて、他人との関係づくり、つながり方に慣れていくことにより、心の殻にこもってしまっていた子たちも、徐々に自信につながり、不登校であった子が学校にいくきっかけにもなるのです。また、美しい自然に囲まれているため、情緒が育ち、今まで見向きもしなかった、空の色や月を見て「今日の月はブランコみたいだね」と話しかけてくれたりします。

 

 

子どもたちの年齢の上昇で生まれてきた“課題”成長に合わせて変わる身体の使い方

 

 

みなさんも経験があるかもしれませんが、小学生になると「自転車に乗ってみたい!」や「キャッチボールをしたい!」と思い始めるなど、成長にあわせて遊びたいものも変わっていきます。しかし、「森の風学園」は山の中にあるため、山遊びは充実していますが、いわゆるスポーツなどができるスペースがないような状態でした。そんな状況から、隣接している畑の地主さんに相談したところ、平らな畑を貸していただけることになりました。その畑を、グラウンドになるように整備し、「ようやく、子どもたちの遊び場所ができた!」と思いましたが、畑の土は柔らかすぎて雨などが降るとグラウンドはぐちゃぐちゃになってしまい、自転車に乗ったりできなくなってしまいます……。また、ボールが飛んでいかないように遮るようなものがなく、キャッチボールをしていた子どもたちが、駐車していた車にぶつけてしまい、壊してしまうというアクシデントなどもあり、子どもたちがおもいっきり遊ぶことができないのです。

 

 

 グラウンド整備に向けて

 

 

今回のプロジェクトでは、子どもたちのために、グラウンドに山土を敷き土台を固め、バスケットゴールと野球用のネットをつくる予定です。 グラウンドができることによって、今まで山の中で走り回ることしかできなかった子どもたちも、違う動きやスポーツができるようになります。 

 

 

子どもたちが、地域の人たちと交流するきっかけに。

 

 

このグラウンドができることによって、年齢によって変わる子どもたちの、行動の制限をしないで、おもいっきり遊べるようになります。

 

 また、この場所は、地域と子どもたちが交流できるような場所にもしていきたいと考えています。今は、地域で行われる行事は、廃校になった分校があり、そこが地域の拠点となっているので、子どもたちも参加しています。このグラウンドで、バーベキューパーティーを行うなど、地域の方々との交流ができるような、そんな場所にしていきたいです。

 

 子どもたち同士だけではなく、地域の人たちとの交流を通じて、「自分は必要な存在」と感じたり、他の人を思いやることができる喜びを感じるきっかけをつくっていきたいと思います。こうして子どもたちがグラウンドを通して、さまざまな人との関わりをつくることによって、社会に出たときに不安にならないような、心と身体を育てていければと考えています。
みなさまのご支援が、未来をつくる子どもたちの笑顔につながります。どうか、温かいご支援・応援のほどよろしくお願いいたします。

 

https://readyfor.jp/projects/morinokaze

 

 

 

森の風学園 施設長 熊田富美子さん